レシピ動画 ミョウガ 食欲増進、リラックス【野菜三昧⑲】
さっぱりした香りが料理に涼感を添えるミョウガ。食物繊維のほか、体内から余分な水分を排出するカリウムが含まれる。独特な香りは「αピネン」という成分で、食欲を増進させ消化を促す働きがあり、リラックス効果も期待できるという。香味野菜としてそうめんや冷ややっこの薬味として添えられることが多いが、ぬか漬けや天ぷらにしても美味。今回はミョウガならではのシャキシャキ食感が楽しめる鶏肉料理と、アジの干物との意外な組み合わせに箸が止まらなくなるあえ物を紹介する。
オイマヨ炒めはオイスターソースとマヨネーズを入れたポリ袋に鶏むね肉を加え、よくもんで下味を付けておく。調味料の油分が肉の表面をコーティングしてうまみや水分を閉じ込め、ジューシーに仕上がる。片栗粉も加えることで食べた時の舌触りも、つるんとなめらかになる。
薬味あえは干物の香ばしさと梅干しの酸味をミョウガの辛みが引き立てる。残り物の干物が1枚あれば4人分の小鉢になる。干物の代わりにツナやサバの缶詰もおすすめ。
(本田淑美・料理研究家、静岡市)
ミョウガと鶏むね肉のオイマヨ炒め
<材料=4人分>
ミョウガ4~5個、グリーンリーフ適量、鶏むね肉1枚(約350グラム)、A(オイスターソース大さじ1、マヨネーズ大さじ2)、マヨネーズ小さじ1(ミョウガ炒め用)、片栗粉大さじ1、ごま油大さじ2
<作り方>
①ミョウガは縦4等分に切る。グリーンリーフは食べやすい大きさにちぎる。鶏むね肉は厚さ7ミリ程度にそぎ切りにする②ポリ袋にAを入れ、鶏肉を加えてよく混ぜ、5分ほど置いて味をなじませる③熱したフライパンにミョウガとマヨネーズを入れ、紅色が抜けないようさっと炒めて一度取り出す④❷に片栗粉を加え、もむ⑤フライパンにごま油を熱し、❹を1枚ずつ広げて中火で焼く。焼き色が付いたら裏返し、ふたをして3分焼く⑥余分な油をペーパーで拭き取り、❸を加えて炒め合わせる。皿にグリーンリーフと一緒に盛りつける。
アジの干物の薬味あえ
<材料=4人分>
ミョウガ2個、水菜2株、シソ10枚、アジの干物1枚、梅干し2個(チューブ入りの梅肉は大さじ1)、しょうゆ小さじ¼、みりん小さじ½
<作り方>
①ミョウガは縦半分に切ってから斜め薄切りに、水菜は3~4センチ幅、シソは千切りにする。全てをボウルに入れた水(分量外)に約1分さらし、水気をよく切る②魚焼きグリルなどでアジを両面しっかり焼く。あら熱が取れたら頭と骨を取り除き、身を手でほぐす③梅干しは種を取り、果肉をポリ袋の中でもむ。ペースト状になったらしょうゆ、みりんを加えてなじませる④❶~❸を混ぜ合わせる。
豆知識
ミョウガは表面の紅色が鮮やかで、ぷっくりした形を選ぶ。千切りにする時は、まず縦分に切ってから断面を下にして薄切りに。食べる直前に切ると、より強い香りと辛みを楽しめる。