
任期満了に伴う富士市長選は、過去最多となる4人が立候補しています。県東部でもっとも多い24万人を超える富士市ですが、この10年あまり減少傾向にあり、「人口減少対策」が争点の一つになっています。
新人候補4人の訴え
新人・一条義浩 候補(55)
「富士市は『もっとできる』」
市議を約20年務めた一条候補は、産業や医療・防災などを重点政策に掲げ、富士市を一新したいと訴えます。
新人・金指祐樹 候補(48)
「富士市を変えるチャンスは今しかありません」
元中学校教諭の金指候補は、若者の流出を食い止め、誰もが安心して暮らせるまちにしたいと訴えます。
新人・市川真未 候補(37)
「人が主役のまちへ」
元市議の市川候補は、世界5か国で働いた経験などをふまえ、文化と人を中心にしたまちづくりを目指すとしています。
新人・小沢映子 候補(67)
「幸福度、日本一の福祉のまち富士」
元市議の小沢候補は、5期20年の経験や重度の障害がある娘を育てた経験などから、誰もが普通に生きられる社会の実現を目指しています。
ピークから1.5万人減…カギは「移住」
新人4人で争う選挙戦の争点の一つに挙げられるのが「人口減少対策」。静岡県内では3番目に人口が多い富士市ですが、2010年の26万人あまりをピークに緩やかに減り続け、2025年は約24万5000人となっています。

<富士市移住定住推進室 天野秀訓さん>
「人口減少ですとか、高齢化社会ということで経済の活力が衰退していくということが危ぶまれる中、富士市としましても移住施策を進めて富士市を元気にしていくことが必要と考えております」
人口減少の中で一つのカギになるのが「移住促進」。
富士市では2018年から移住や定住を推進する取り組みを強化し、2024年度は静岡県内で4番目に多い228人が富士市に移住しました。
移住者の本音「お金がかかる」
<三重県から移住 日紫喜瑠美子さん>
「富士市に移住してきたメンバーを中心に活動している、このみ会です」

12月14日、富士市に移住した市民たちが、クリスマスイベントに参加していました。
「富士山が見える町で暮らしたい」と三重県から移り住んだ日紫喜(ひしき)さん家族は、新幹線も停まり住みやすい環境だと評価しています。移住促進のために期待することとは。
<日紫喜厳さん>
「お金がすごくかかるので、援助というか補助してくれると増えるのかな」
<日紫喜瑠美子さん>
「お金の面で産めないっていう人も、2人目、3人目が考えられないって人もいると思うので。税金も上がってるし、物価も上がっているので」
「選ばれるまち」へ 4人の候補の考えは
「選ばれるまち」にするためにどうすべきか。4人の候補は次のように訴えます。
新人・一条義浩 候補
「仕事から始まって、暮らし、教育、福祉に至るまで、一体的な進化、一体的な発展がやはり不可欠だと」
新人・金指祐樹 候補
「稼げる仕事を増やし、子育てや医療の充実をさせて、富士市に住み続けたい理由を増やします」
新人・市川真未 候補
「この町には多くの歴史や魅力的な産業もありますので、それを知ってもらうことでこの町に住む誇りにつながると思います」
新人・小沢映子 候補
「富士駅と新富士駅を身延線を延伸することでつなぎます。そうすれば人口流出をかなり防げると思います」
新市長が誕生するのは12年ぶり。富士市長選の投開票日は、12月21日です。







































































