台風1号が発生 6月11日は「過去5番目に遅い」記録 年間平均は約25個で夏から秋にかけて増えるのか

台風1号(ウーティップ)が2025年6月11日午前9時に発生しました。南シナ海の熱帯低気圧が発達し台風となったものです。

気象庁によりますと、1時間に約15キロの速さで西北西へ進んでいて、中心の気圧は994ヘクトパスカル、最大風速は18メートル、最大瞬間風速は25メートルで、中心の南西側440キロ以内と北東側330キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いています。

台風の中心は、これから南シナ海から海南島、華南付近へと進む予想で、16日午前9時には華中付近で熱帯低気圧となる予報になっています。

台風は、1991年~2020年の30年間の平均で年間25.1個発生しています。6月11日の台風1号の発生は、過去5番目に遅い記録です。

【台風1号の発生が遅い記録とその年の台風発生数】1951年〜2024年
1位 1998年7月9日 発生数16個
2位 2016年7月3日 発生数26個
3位 1973年7月1日 発生数21個
4位 1983年6月25日 発生数23個
5位 1952年6月9日 発生数27個
6位 1984年6月9日 発生数27個
7位 2024年5月25日 発生数26個
8位 1964年5月15日 発生数34個
9位 2020年5月12日 発生数23個
10位 2001年5月11日 発生数26個

2024年までの台風1号の発生が遅かった年の1年間の台風の発生数を見ると、1位の1998年は16個と少なかったものの、8位の1964年は34個と平年より多い年もありました。1位〜10位までを平均すると24.9個で、平年の年間発生数25.1個と、大きな差はありません。

つまり、統計的には、台風1号の発生が遅かったとしても、夏から秋にかけて発生数が増える可能性がある訳です。梅雨前線や台風などによる大雨シーズンに向けて、最新の情報を入手しながら、災害への備えの確認が必要です。

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