
6月4日の静岡県内は前日の日中よりも10℃以上、気温が高くなり、寒暖差が激しくなりました。一方、静岡市では最高気温が31℃と予想されていましたが、実際は、28℃あまり。なぜ、真夏日にならなかったのでしょうか。
<社会部 荻野旦記者>
「午後3時の静岡市役所前です。あちらの気温計は26℃を示しています。きのうよりは大幅に気温は上がったものの、予想されていた真夏日にはなりませんでした」
6月4日の静岡県内は午前中は雲が多かったものの、午後は日差しが増え気温が上がりました。街では、涼しさを求め、水辺で過ごす人たちが見られました。最高気温は静岡県川根本町と静岡空港で29℃、浜松市で28.5℃など各地で6月3日の日中より10℃ほど高くなりました。
<街の人>
「寒暖差が大きくて体にきているような気がします。去年は最後の暑さに悲鳴を上げていたので、今年も恐ろしいです」
<街の人>
「暑すぎてすぐ日陰に行かないと無理です。春から夏への服の衣替えもしていなくて、まだTシャツを出していなくて」
ただ、静岡市中心部では当初31℃を予想していましたが実際の最高気温は28.1℃。なぜ、真夏日にならなかったのでしょうか。

理由は2つあります。1つ目は、午前中なかなか雲が取れず、日差しが弱かったこと。2つ目は、沿岸部で強めに吹いていた西寄りの風。この風が静岡市まで届くと山を越えた風で気温が上がる「フェーン現象」が起きます。しかし、6月4日は静岡市まで届きませんでした。
予想ほどは暑くならず困惑した店もあります。静岡市葵区のジェラート店です。かき氷とジェラート、どちらも食べられるメニューが人気です。しかし、日中の客足は予想していた数の半分程度だったといいます。
<MARUZEN Tea Roastery 永井友美店長>
「もっとかき氷が出るかなと予想はしていたが、実際は出が悪い」
4日は、お茶漬けなどのご飯ものの売れ行きが良かったといいます。
<永井店長>
「ジェラートももっと売れることを期待して頑張りたい」
寒暖差が激しい、最近の天気。気象庁によりますと、6月5日は、静岡市や静岡県三島市で30℃を予想していて、熱中症への注意や警戒が必要です。