静岡県は、藤枝市内の飲食店店が2月25日に提供した弁当を食べた63人が、下痢や嘔吐などを発症し、患者と従業員の便からノロウイルスが検出されたことから、食中毒と断定しました。飲食店に対し、3月3日から当分の間、営業禁止を命じました。63人の中にはサッカーJ2藤枝MYFCの選手、スタッフも含まれているということです。
県によりますと、藤枝市藤岡の飲食店が2月25日に提供した弁当を食べた3グループ130人のうち、計63人が、26日未明頃から下痢、嘔吐、発熱を発症したことが判明しました。県中部保健所は、患者が共通して食べたものが、当該の飲食店で作られた弁当に限られることや患者の症状が似ていること、患者11人、従業員1人の便からノロウイルスが検出されたことなどから、食中毒と断定しました。
弁当には、ごはん、ポークチャップ、春雨サラダ、ゆで卵、ヒジキのサラダ、ミックスビーンズのポテトサラダが入っていました。
63人の患者のうち、男性が58人(17歳~47歳)、女性が5人(19歳~21歳)で7人が入院しましたが、全員快方に向かっているということです。また、この数の中には、サッカーJ2藤枝MYFCの選手、スタッフが含まれています。
チームによりますと、2月26日深夜から27日にかけ、トップチームの選手とスタッフ計25人が食中毒を発症したということです。藤枝は3月1日に行われた明治安田J2リーグ第3節は、ベンチ入り含め、選手18人でゲームに臨み、ブラウブリッツ秋田に2-1で勝利を収めました。
中部保健所は飲食店に対し、3月3日から当分の間、営業禁止を命じました。また、店は2月27日から営業を自粛しています。