<高校サッカー>15年ぶりプリンスリーグ東海参戦の浜名が正念場。内藤監督「彼らは必ず躍動するようになる」

プリンスリーグ東海・浜名vs藤枝東 後半8分、先取点を挙げて喜ぶ浜名の戸塚(手前右) 


2009年以来、15年ぶりにプリンスリーグ東海に戻ってきた浜名が苦戦を強いられている。10試合を終えて1勝9敗の9位。ここ数年、県大会で再び上位に名を連ねるようになった古豪が残留に向けて正念場を迎えている。(シズサカ編集部)

浜名は1月の県新人戦決勝で静岡学園に敗れて連覇こそ逃したものの、準優勝。4月のプリンスリーグ開幕戦でも清水エスパルスユースに2−1で競り勝ち、台風の目となりそうな勢いを見せていた。

ところが、ここから失速した。プリンスリーグで長いトンネルから抜け出せなくなり、5月の県高校総体は3回戦で聖隷クリストファーに0−1の敗戦。頂点を狙いながら8強入りさえ逃した。

選手のプレーを見守る浜名の内藤監督(右奥)


ただ、内藤康貴監督は他のプリンスリーグ勢と比べて力が劣っていることは認めつつも、現状を悲観的には捉えていない。

「強度や体力、スキル…。まだまだ我々は未熟だと感じる。プリンスのチームは確実に我々の隙を突いてくる。でも、自分たち次第。自分たちのやるべきことを100パーセントできるようになれば、必ず勝ち点は積み上げられるようになる」

浜名が目指すスタイル

9月7日のプリンスリーグ再開初戦は藤枝東に1−3で逆転負けしたものの、内容は決して悪くなかった。ボランチ縣大翔(Honda FC出身)を中心とした前線からの組織的プレスで優位に試合を運び、後半8分にMF戸塚創一朗(ジュビロSS磐田出身)のゴールで先手を取った。その後、足が止まって3点を奪われたが、90分を通してのシュート数は17対11で相手を上回った。

浜名が目指すのは、攻守で主導権を握り、パスを連ねて相手を崩していくサッカーだ。最終ラインから怖がらずにつないでいくスタイルを構築するには時間が必要なことは承知の上で、内藤監督もイレブンも難しい挑戦を続けてきた。秋を迎え、実りの時は近づいている。

就任11年目の指揮官は言う。

「いつも、夏を越えてから成熟していくのが浜名のサッカー。自分たちが主導権を握るサッカーをもっともっと磨いていきたい。彼らは必ず、躍動するようになる」

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