ベンチプレス60kgで一次面接合格!?創業102年の今泉鋳造鉄工所が挑む「鉄」の新たな価値づくり
『ものづくりカンパニー』は、SBSラジオの番組「鉄崎幹人のWASABI」内の人気コーナー。静岡県内の「ものづくり」に情熱を注ぐ企業をゲストに迎え、技術の裏側や製品への想いを深掘りします。今回は、静岡市駿河区北丸子に拠点を置く「株式会社今泉鋳造鉄工所」の 甲賀 一哲(こうが・いってつ)さんをお迎えしました。(2026年5月14日放送)
創業102年。世界中のインフラを陰で支える鉄のプロ集団
鉄崎:まずはじめに、株式会社今泉鋳造鉄工所さんはどんな会社なのか教えてください!
甲賀さん:弊社は大正時代の1924年から続く、創業102年の鋳造所です。現在は55人の体制で、鉄を1500度という高温で溶かして形を作る鋳造(ちゅうぞう)という技術を日々磨き続けている会社になります。
内野:102年!まさに静岡のものづくりの歴史そのものですね。普段はどのようなものを作られているのですか?
甲賀さん:主にエアコンや冷凍機、コンプレッサーといった産業用機械の心臓部となる精密部品や、建築用資材などを手掛けています。目に見えない場所から世界中のインフラを支え続けてきました。
重さと錆を価値に変える新ブランド「鈍華-NIBIKA-」
鉄崎:そんな歴史ある中で、最近その技術を日常の生活に届けるブランドを立ち上げられたそうですね。
甲賀さん:はい。鉄という素材が持つ重みや質感を豊かさに変えるために自社ブランドを立ち上げました。その名も鈍華-NIBIKA-(にびか)という名前のブランドです。
鉄崎:今日はスタジオに製品をお持ちいただきましたが、このだるま、めちゃくちゃ重いですね!
甲賀さん:それは今鋳(いまちゅう)だるまという商品の最大サイズで、重さが10kgあります。重さがしっかりあるので、物理的に絶対に転ばないだるまなんです。絶対に負けられない時の守り神として置いていただけたらと思っています。お腹には、鋳造の鋳という、金偏に寿と書く縁起の良い文字を刻んでいます。
内野:しかも地元静岡の企業と協力して作られているそうですね。
甲賀さん:静岡のだるまや和田清商店さんにだるまの型を借りて製作して、磐田の鈴貴木工さんにオーダーメイドした茶箱に入れてお送りします。
鉄崎:まさに静岡のこだわりが詰まった一品ですね!
鉄崎:もうひとつお持ち頂いたこちらの花瓶も、結構重いですね。
甲賀さん:花瓶の円・結・包(まどか・むすび・つつみ)という3点セットです。圧倒的な重さがあるおかげで、背の高い枝物を活けても倒れにくいのが特徴です。色は地元のお茶で鉄を煮込む茶煮込みという伝統技法で仕上げています。
内野:鉄の製品だと錆を心配する方もいると思うのですが、そのあたりはいかがでしょうか?
甲賀さん:弊社では、錆びる姿も価値だと考えています。鉄は生きているので、時と共に現れる錆を劣化ではなく、共に過ごした深みとして楽しんでほしいです。一生モノを超えて、次世代へ受け継いでいく商品や道具を提案しています。
鈍華-NIBIKA-はパリでの出店も決まっていまして、世界に出せるものだということをみなさんに知っていただきたいです。
話題沸騰の「筋肉面接」!共に働く56人目の仲間を募集
鉄崎:今泉鋳造鉄工所さんですが、今、採用活動がすごすぎるとネットやSNSで話題になっているそうですね?
甲賀さん:はい。就活イベントに自社で作ったベンチプレスのウェイトを持ち込みまして、ベンチプレスで60kgを上げられたら一次面接合格という筋肉面接を行っています。
内野:本当だったんですね!なぜ筋肉なんですか?
甲賀さん:専務が「マッチョ」で、「筋トレがすべてを解決する」という信念を持っています。それでこのようなアイテムを作ってみようということで、面接にも取り入れました。
鉄崎:今泉鋳造鉄工所について詳しく知りたい方はどうすればいいですか。
甲賀さん:ネットで「今泉鋳造」と検索してHPやSNSをご覧ください。工場見学も受け付けています。
鉄崎:最後に今後の目標をお願いします。
甲賀さん:102年で培ってきた技術と、新ブランドに挑戦したり、ユニークな面接をしたり、今「面白いフェーズ」にいます。このような環境で頑張りたい方がいたら一緒に働きましょう。1500度の鉄と向き合う熱い現場で、新しい価値を一緒に生み出しましょう。鉄の重みと温かさを感じに、ぜひ今泉鋳造鉄工所へ遊びに来てください。

番組情報
番組名: SBSラジオ『鉄崎幹人のWASABI』(月〜木 9:00〜12:40 OA)
パーソナリティ:鉄崎幹人・内野菜美(木曜パートナー)
コーナー名: 静岡県の未来を拓く!ものづくりカンパニー
放送日時: 2026年5月14日(木) 11:34 ~ 11:43
ゲスト:株式会社今泉鋳造鉄工所 甲賀 一哲 様