加山雄三さんと西伊豆の関わりは
西伊豆町堂ケ島の加山雄三ミュージアムが、2022年8月末で閉館することが決まりました。加山さんは、所有するクルーザー「光進丸」が町内の港に停泊していた縁で、たびたび静岡県を訪れていました。ミュージアムの歴史や、加山さんと西伊豆の関わりをまとめました。
〈静岡新聞社編集局TEAM NEXT・石岡美来〉
加山雄三ミュージアム メインフロア2022年夏閉館
歌手で俳優の加山雄三さん(84)の魅力を満載した西伊豆町の「加山雄三ミュージアム」を経営する「堂ケ島レジャー」(本社・東京都)は11日までに、同館メインの3階ミュージアム部分を来年8月末で閉館すると決めた。1、2階のレストランや売店は運営継続し、3階は別の施設にリニューアルして施設名を変更する。
![ファンに親しまれた「加山雄三ミュージアム」。来年8月末でメイン部分を閉館する=11日午後、西伊豆町](/news/images/n96/958570/IP210911TAN000030000_00.jpg)
同館は1998年にオープンし、加山さんの主演映画「若大将」シリーズのポスターレプリカやCDジャケットなどを展示し、ファンを楽しませてきた。画家としての一面や趣味の鉄道模型も紹介し、年間約10万人が訪れるなど地域観光に一役買っていた。
同日来館した60代の女性ファンは閉館の知らせを聞き、「加山さんの全てが詰まった、どこにもない貴重な施設だと思う」と残念がった。同社は閉館以降の3階部分の活用については検討中。磯谷利治支配人(52)は「閉館までまだ1年あるので、コロナが落ち着いたら来館してもらい、加山さんの魅力を再確認してもらえれば」と話している。
〈2021.9.12 あなたの静岡新聞〉
開館は1998年 自作の絵、出演映画の名場面を展示
歌手、俳優、作曲家など多彩な顔をもつ加山雄三さんの魅力を満載した「加山雄三ミュージアム」が二十一日(※1998年3月21日)、伊豆西海岸有数の観光地として知られる西伊豆町の堂ケ島にオープンした。
![](/news/images/n96/958570/16_9_anashin_noimage.jpg)
また、プライベートフォトのほか、堂ケ島に近い賀茂村の安良里港に停泊している加山さんのクルーザー「光進丸」の模型と設計図も展示されている。
入場料は大人九百円、子供四百五十円。問い合わせは加山雄三ミュージアム[電0558(52)1122]へ。
〈1998.3.22 静岡新聞朝刊〉※表記は当時のまま
10周年イベントでは静岡県民と触れ合う
西伊豆町仁科の加山雄三ミュージアムは二十一、二十二(※2009年3月21、22日)の両日、同館の開館十周年記念イベント第三弾を行った。加山さんが同館に駆け付け、多くのファンでにぎわった。
![SBSラジオの公開生放送などが繰り広げられた開館10周年記念イベント=西伊豆町の加山雄三ミュージアム](/news/images/n96/958570/10syuunen_1.jpg)
〈2009.3.23 静岡新聞朝刊〉※表記は同時のまま
西伊豆町の初代観光大使も務める
伊豆新世紀創造祭堂ケ島火祭り(西伊豆観光協会主催)が二十二日(※2000年7月23日)、同町の堂ケ島公園で始まった。二十三日まで。
![初代観光PR大使になった加山さん(左)=西伊豆町の堂ケ島公園](/news/images/n96/958570/kankoutaisi_1.jpg)
大使に任命された加山さんは「水と景色がきれいで、食べ物がうまく、人情が厚い場所。西伊豆の宣伝を心の底から誇りを持って、やらせていただきます」と話していた。
二十三日は午後七時十五分から同八時四十五分まで。海賊船を花火で燃やし、五百発の花火を打ち上げる「レーザー&花火ショー」、田子芸能保存会による田子太鼓の演奏などが繰り広げられる。
〈2000.7.23 静岡新聞朝刊〉※表記は当時のまま