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キリンがいなくなった静岡・日本平動物園 在りし日を振り返ります

 静岡市駿河区の日本平動物園で飼育しているキリンの「ダイヤ」(雄、5歳)が10月中旬に死亡しました。同園では7歳の雌のキリン「サクラ」が2021年8月に亡くなり、園内で飼育しているキリンがいなくなりました。今後の来園の見通しに触れつつ、在りし日の2頭を振り返ります。

ダイヤの死因は循環器不全

 静岡市駿河区の日本平動物園は14日、キリンの「ダイヤ」(雄、5歳)が死んだと発表した。15日から2週間程度、キリン舎前に献花台を設置する。

来園者の人気を集めたキリンの「ダイヤ」=静岡市駿河区の日本平動物園
来園者の人気を集めたキリンの「ダイヤ」=静岡市駿河区の日本平動物園
 ダイヤは2018年12月25日、1歳の時に浜松市動物園から来園した。おいしそうに葉っぱを食べる姿は迫力があり、来園者の人気を集めた。好奇心旺盛で、隣の獣舎にいたアメリカバイソンの「ラテ」とコミュニケーションを取り合うなど仲むつまじい様子も見せていたという。
 ダイヤは9月中旬ごろから食欲不振になり、下痢が続くなど体調を崩し、治療を続けていたが、10月13日朝に死んでいるのを飼育員が見つけた。死因は循環器不全だった。
 〈2022.10.15 あなたの静岡新聞〉

茨城からのキリンは来園中止に 繁殖目的果たせず

日本平動物園
日本平動物園
 静岡市駿河区の日本平動物園は21日、茨城県日立市のかみね動物園から31日に来園予定だった雌のキリン「クルミ」(2歳)の来園が中止になったと発表した。クルミは繁殖目的の賃借契約「ブリーディングローン」で来園予定だったが、日本平動物園の雄のキリン「ダイヤ」(5歳)が13日に死んだため目的が果たせなくなり、来園中止となった。
 日本平動物園で飼育するキリンはいなくなった。同動物園によると、新たなキリンの来園のめどは立っていないという。
 〈2022.10.22 あなたの静岡新聞〉

雌のサクラは昨年8月に天国へ 死因は難産に伴う循環機能不全

元気だったころのサクラ(左)とダイヤ=静岡市駿河区の日本平動物園
元気だったころのサクラ(左)とダイヤ=静岡市駿河区の日本平動物園
 ※2021年8月26日静岡新聞朝刊から
 静岡市駿河区の日本平動物園は25日、7歳の雌のキリン「サクラ」が24日に死んだと発表した。死因は難産に伴う循環機能不全という。9月14日から献花台を設置する。
  サクラは1歳だった2015年10月に米国から来園。おとなしく怖がりな性格で、部屋に紛れ込んだカエルを怖がって動けなくなることもあった。18年に浜松市動物園から来園した雄のダイヤ(4歳)とは仲むつまじい姿を見せていた。
  8月22日に出産の兆候が見られ、陣痛促進剤を投与するなどして経過観察していたが、24日に倒れ、懸命の救命措置もむなしく死んでしまった。子は胎内で既に死んでいた。
  献花台は2週間程度置く予定。同園のキリンはダイヤ1頭のみとなった。

愛らしいダイヤの姿 写真で振り返ります

生まれて間もない頃

 
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2017年8月3日静岡新聞朝刊
 

お母さんと仲良し

 
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2017年8月23日静岡新聞朝刊
 

1歳ごろ 浜松から日本平への引っ越し前

 
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2018年11月30日静岡新聞朝刊

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