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大井川15日から取水制限 上水道は7市、昨秋からの少雨影響

(2021/1/14 11:32)
少雨のため貯水率が低下している大井川上流の畑薙第一ダム=13日正午ごろ、静岡市葵区(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)
少雨のため貯水率が低下している大井川上流の畑薙第一ダム=13日正午ごろ、静岡市葵区(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)
静岡市葵区井川(大井川上流部)の降水量
静岡市葵区井川(大井川上流部)の降水量

 静岡県は14日、大井川で15日午前9時から取水制限を開始すると発表した。昨年11月以降の少雨で上流のダムの貯水率が低下し続けているため、当面は第1段階として上水道5%、農業、工業用水各10%の取水を制限する。
 利水関係者でつくる大井川水利調整協議会が13日に島田市内で開いた幹事会で、流況や降雨予報などを踏まえて決定した。一般家庭への給水制限は行わないが、節水を呼び掛ける。
 取水制限の対象は上水道が島田、掛川、焼津、藤枝、御前崎、牧之原、菊川の7市。農業用水は島田、掛川、焼津、藤枝、御前崎、袋井、牧之原、菊川、吉田の8市1町。工業用水は島田、掛川、牧之原、菊川の4市。
 大井川上流部に当たる静岡市葵区井川では、昨年11月から今月13日までの降水量が平年の4分の1ほどにとどまっている。
 大井川では1990年代以降、渇水時に取水制限し、利水者が取水量をそれぞれ減らして影響が深刻化しないよう調整している。大井川水系の前回の取水制限は2018年12月から19年5月にかけて147日間に及んだ。
 リニア工事で渇水時の流量がさらに減少する可能性があり、利水関係者を代表して県がJR東海と対策を協議している。

 ■大井川、記録的渇水の恐れ 昨秋以降の降水、上流平年の24%
​ 15日から取水制限を開始することが決まった大井川では、記録的な渇水になる恐れが出てきている。上流部に当たる静岡市葵区井川の昨年11月から今月12日までの降水量は平年の24%にとどまり、昨年11月と12月の月間降水量はともに観測史上5番目に少なかった。
 静岡地方気象台によると、昨秋以降、雨をもたらす低気圧の進路が静岡県からずれることが多く、晴れの日が続いて降水量が少ない状況が静岡県内で続いているという。
 ダムの貯水率も平年を大幅に下回っている。中部電力によると、13日時点の畑薙第一ダムの貯水率は13%、井川ダムは26%にまで低下。下流の水利用者の水がめになっている両ダムを合わせても22%で、平年の4割弱しかない。
 国土交通省が管理する長島ダムは同日時点で49・3%と、平年より2割ほど少ない。同ダムの担当者は「河川の状況を注視していく」とした。
 同気象台によると、1月はほぼ平年並みの降水量を見込んでいるというが、渇水解消の見通しは立っていない。

過去に冬から春にかけて実施された大井川の主な取水制限
過去に冬から春にかけて実施された大井川の主な取水制限

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