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難波静岡県理事と連携関係を継続 静岡市長
静岡市の田辺信宏市長は27日の定例記者会見で、副知事を退任した県理事の難波喬司氏について、清水港の振興に関して「大変な力添えをいただいた」と感謝した上で、県市連携の関係を継続する考えを示した。 難波氏は18日付で一般職任期付き職員の県理事に就き、引き続きリニア中央新幹線問題と熱海市の土石流災害を担当している。田辺市長は会見で「これからも県市連携で、(難波氏の)所管する事項について一緒にやっていく」と述べた。
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故葛西氏「推進へ信念」 JR社長一問一答【大井川とリニア】
27日に行われた金子慎JR東海社長の定例記者会見での主なやりとりは次の通り。 ―リニア中央新幹線の南アルプストンネル工事を巡り、湧水の県外流出対策として示した田代ダムの取水抑制案に関し、川勝平太知事が「地域貢献の一環だ」との認識を示した。受け止めを。 「私から地域貢献のためと言ったことはない。提案の目的は地域住民の水利用の懸念解消だ。そういう目的に立って理解してほしい」 ―水利権を持つ東京電力とどのような協議を事前にしたか。 「静岡県側から(山梨県側に)流れる水と同じ分量の取水を抑制してもらえないかお願いした。理由も話した。それ自体は法律に抵触するものではない。地域に提案するまでは了解をいただいた」 ―地元の理解が得られれば、東電は了承すると確約は得られているか。 「次のステップは私たちが地域の皆さんと話し、案が具体化して受け入れられれば、また改めて東電と相談させてもらう」 ―水利権の更新が2025年に控えている。そのタイミングで取水量を変える協議をするか。 「今回の提案とは少し離れた話だ。いま東電が持っている権限(取水)を抑えてもらえないかとお願いした」 ―葛西敬之名誉会長が逝去した。リニア計画に対してどのような話をしていたか。 「日本経済の発展に寄与した。大変残念だ。リニアの意義、日本経済、日本の大動脈輸送を支える上で、必要なものだという変わらぬ強い信念があった。一生懸命進めなくてはいけないと常々言っていた」
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国交省 6月に生物多様性専門家会議【大井川とリニア】
国土交通省は27日、リニア中央新幹線工事に伴う大井川の水問題を巡り、生物多様性への影響を議論する専門家会議を6月上旬ごろ開催すると県に伝えた。会議の中で、具体的な議論の内容や進め方について委員から意見を受けるとした。 国交省会議は2020年4月から21年12月まで約1年8カ月かけて水資源への影響を議論した。斉藤鉄夫国交相が今年1月、リニア工事がもたらす生物多様性への影響についても国交省会議で議論すると表明し、県が開催計画を早期に示すよう同省鉄道局に要望していた。 生物多様性に関する議論は、県有識者会議の生物多様性専門部会での協議が先行していて、県は同専門部会の委員を国交省の専門家会議の委員に入れるよう求めている。
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知事発言「先に結論」 水議論、島田市長懸念【大井川とリニア】
川勝平太知事がリニア中央新幹線工事に関する自民党特別委の意見聴取で、大井川流域の住民の理解が得られなければ工事中止とルート変更をすべきだとの考えを伝えたことについて、島田市の染谷絹代市長は27日の定例記者会見で「田代ダムの取水抑制案を県の有識者会議で議論するとしていたはずが、(知事の発言は)先に結論をおっしゃっている」と述べ、今後の水資源確保に向けた議論の行方を案じた。 染谷市長は田代ダムの取水抑制案について川勝知事が地域貢献と受け止めていることなどにも触れ「国の専門家会議と県、JRで『全量戻し』の定義が少しずつ違う」と指摘。「理屈と解釈の議論ではなく、水を守るため、建設的で政策的な議論を聞きたい」と強調した。