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サクラエビ再生 行動計画骨子を議論 専門家研究会

(2020/7/17 10:30)
富士川河口沖の濁りとサクラエビ不漁の関連性について分析する荒川久幸東京海洋大教授(右)=16日午後、静岡市葵区
富士川河口沖の濁りとサクラエビ不漁の関連性について分析する荒川久幸東京海洋大教授(右)=16日午後、静岡市葵区

 静岡県内外の科学者10人で構成するサクラエビ再生のための専門家による研究会(座長・鈴木款静岡大特任教授)は16日、静岡市内で第3回会合を開いた。「陸域の影響」をテーマに荒川久幸東京海洋大教授ら2人がスピーチしたほか、濁度や幼生などの現地調査における漁師らとの協力体制も議論。9月にもまとめるアクションプラン(行動計画)の骨子を話し合った。
 荒川教授は「濁りのサクラエビ等海洋生物への影響」と題してスライドで説明。日本軽金属蒲原製造所放水路の濁りが2011年以降強い状態が続いているとし、アサリの幼生の実験では濁りが強いと成長そのものに影響があることを突き止めたと発表した。
 静岡大は由比港漁協と、餌となるプランクトンの種類や量について共同研究を進めている。今後は荒川教授を交え、濁り成分の実態も調査する方針だ。鈴木特任教授らは実際に船上で計測機器を使う漁師らと協力し、正確で効率的な調査方法に関して知恵を出し合うという。
 行動計画の骨子の議論では、水温や塩分、栄養塩、植物プランクトン量などの基礎的調査の重要性を確認。美山透海洋研究開発機構(JAMSTEC)主任研究員がこれまでの会合で発表した海洋予測モデルの実証研究も行うことを決めた。

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