サクラエビ 23日まで休漁決定 秋漁一転、水揚げ少なく

 静岡県桜えび漁業組合(実石正則組合長)は19日、1日解禁した駿河湾産サクラエビの秋漁について「主漁場の焼津沖の群れに小型のエビが増えてきた」などとして23日まで休漁することを決めた。同日、組合が漁業関係者に「桜えび休漁について」と題した文書を出した。

サクラエビ
サクラエビ

 秋漁は1日の初漁以降、計7日間出漁。同日の操業では、湾南西部に漁場が形成され、広範囲に今後漁獲対象になるエビが確認されたとして資源復活の兆しとされた。しかし、直近の18日夜の操業は今季最低の約3トンの水揚げにとどまったうえ、19日朝の大井川港の競りでは本来漁獲対象ではない小型のエビなど約125キロが水揚げされた。加工業者に「ものがよくない」としてこの日の平均価格の4割以下の価格で競り落とされる一幕もあった。
 組合所属の船主は18日夜の取材に「もうエビは大井川方面にいない。秋漁を終わった方がよい」と答えた。専門家からも「1歳エビを取り尽くした」との指摘が出ている。
 事前に決めた秋漁は12月23日まで。

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