国交省会議の議論検証へ有識者会議 31日に開催

 リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題を巡り、県は22日、国土交通省が主催する専門家会議の議論を検証するため、県主催の有識者会議を31日に開くと発表した。
 国交省専門家会議の福岡捷二座長(中央大教授)が16日の第4回会合後の記者会見で、下流の水利用に対する工事の影響は軽微だとの方向で全委員がまとまったとの認識を示した。これに対し、本県委員の森下祐一静岡大客員教授は「方向性を一致させていない」と指摘していた。
 県有識者会議は、中下流域の水利用を中心に議論する「地質構造・水資源」と上流域の自然環境保全などを議題にする「生物多様性」の二つの専門部会を合同で開催する。今回はJR東海が出席せず、県の事務局が国交省専門家会議の協議状況を報告し、委員の見解を求めるという。

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