特捜隊ノート「生理用品 生涯のコストは?」【NEXT特捜隊】

 近年注目を集めている生理用品の「月経カップ」。取材で専門家から、ナプキンより費用を抑えられるのも利点と聞きました。
 そこで女性の生涯で生理用品にかかる費用を試算してみました。厚生労働省の資料によると、日本人女性の初経年齢は平均12歳、閉経は50歳。この38年間のナプキン代を平均的な価格や利用個数などから算出すると、もちろん個人差はありますが、約25万円に上りました。月経カップは1個3000円から5000円で5年ほど使えます。10個買い換えたとしても5万円。長い目で見れば確かに低コストと言えそうです。
 ただ、月経カップは単価が高く、初期費用がかさむという難点があります。コロナ禍の中で「生理の貧困」が顕在化しました。生理用品は女性の生活必需品ですが、現状、消費税の軽減税率の対象にはなっていません。社会全体で生理の課題を考える必要があるかもしれません。
 

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