避難者にワクチン 希望者対象、接種スタート 熱海土石流

 熱海市伊豆山地区で発生した大規模土石流で、避難者を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種が19日、伊豆の国市の順天堂大静岡病院で始まった。

接種を受けた避難者=19日午前10時40分ごろ、伊豆の国市の順天堂大静岡病院
接種を受けた避難者=19日午前10時40分ごろ、伊豆の国市の順天堂大静岡病院

 対象者は熱海市内のホテルで避難生活を送り、これまでにワクチンを接種していない12歳以上。15日時点で接種を希望した避難者71人と避難所対応に当たる市職員11人の計82人が接種を受ける。同日午前、避難先の熱海ニューフジヤホテルから避難者と市職員計38人が県の貸し切りバスに乗り込み、会場に向かった。
 市は災害対応に追われたため、県の広域接種の空いた枠で接種した。当初8月の接種を予定していた会社員島優司さん(50)は「(自分が感染して)ホテルで他の人にうつしてしまうのが怖かった。避難所生活が長丁場になるので、市の対応が早く安心した」と胸をなで下ろした。接種は20日まで実施し、バスは計3便運行する。

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