熱海土石流「壮絶な現場」「できるだけ早く」 静岡県警機動隊、二次災害の危険と隣り合わせ

 大規模な土石流が発生した熱海市伊豆山で被災者の捜索、救助活動の警察指揮を執る県警の西川功機動隊長(57)と救助活動に当たる佐藤邦洋機動隊小隊長(41)が9日、取材に応じ、二次災害の危険と隣り合わせの中で、大量の土砂やがれきを撤去しながら当たる救助活動の様子を語った。

捜索、救助活動の様子を語る西川功機動隊長=9日午前、静岡市駿河区の機動隊
捜索、救助活動の様子を語る西川功機動隊長=9日午前、静岡市駿河区の機動隊
捜索、救助活動の様子を語る佐藤邦洋機動隊小隊長=9日午前、静岡市駿河区の機動隊
捜索、救助活動の様子を語る佐藤邦洋機動隊小隊長=9日午前、静岡市駿河区の機動隊
捜索、救助活動の様子を語る西川功機動隊長=9日午前、静岡市駿河区の機動隊
捜索、救助活動の様子を語る佐藤邦洋機動隊小隊長=9日午前、静岡市駿河区の機動隊

 「これは大変な救助活動になると思った」。土石流発生から約4時間半後に現地に到着した西川隊長は、現場を目の当たりにした心境を振り返る。急傾斜地に大量の土砂と全壊した家屋が堆積し、泥水が流れ続ける光景が広がっていた。6日に現地入りした佐藤小隊長も「壮絶な現場だと感じた」。
 現場は道幅の狭さなどから重機が入れない箇所ばかり。スコップやバケツで土砂を排除しながらの作業が続いた。土砂は水を含んで重く、膝上まで堆積。急傾斜地で足場が悪く、暑さも重なって隊員の体力は消耗した。佐藤小隊長は「泥を排除するだけでも大変な作業」と明かす。それでも隊員は「早く現場から救出する」との思いで活動を続けているという。
 降雨や上流部の小規模な崩落が続き、二次災害の危険性も意識しなければいけない。監視所を設け、各部隊の監視員が水量の増加や汚水、異音などを感じたら注意喚起する体制を取る。
 佐藤小隊長は6日、土砂をスコップで掘り続ける中で遺体を発見した。「家族もいる。できるだけ早くここから出してあげたい」。ただただその一心だったという。
 いまだ20人の行方が分かっていない。「ご家族や被災者の気持ちに応えるため、一人でも多く救出できるよう全力を尽くす」と西川隊長。発生から1週間となる10日以降も安否不明者の捜索は続く。

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