熱海土石流から一夜 捜索活動1000人体制で本格化 被害少なくとも130棟、依然約20人安否不明
熱海市伊豆山で発生した大規模な土石流で4日、現地では自衛隊や消防、警察による活動が本格化し、千人体制で救助活動に当たっている。依然約20人の安否が分かっておらず、懸命な捜索活動が続く。県によると、同日午前9時時点で11人を救出した。降雨による二次災害の恐れがあるとして活動は一時中断した。建物の被害は少なくとも130棟に上るという。
県によると、午前9時現在、死者は女性2人。負傷者は3人でいずれも中等傷。救出されたのは男性6人、女性5人。負傷者と救出された人、安否不明者の関連は分かっていない。小学校などに101世帯258人が避難している。
県は、土石流の起点について、土石流が流れた逢初川の河口から北方に約2キロの山中とした。危機管理部は「(周囲と異なり)樹木がなく、更地になっている」と説明した。
県と静岡地方気象台は引き続き河津町、沼津市、熱海市、三島市、富士宮市、富士市、函南町、長泉町、裾野市、静岡市南部に土砂災害警戒情報を出し、土砂災害への警戒を呼び掛けている。