トンネル工事、中止を求める決議 日本山岳会静岡支部【大井川とリニア】

 日本山岳会静岡支部(中村博和支部長)は15日、リニア中央新幹線工事について、大井川の上流部を通る南アルプストンネルの掘削工事の中止を求める特別決議を可決したと発表した。
 決議は、工事が南アルプスの生態系や稜線(りょうせん)沿いにある高山植物の植生の破壊と、国連教育科学文化機関(ユネスコ)エコパークの認定取り消しにつながる可能性があるとして、自然保護の立場から中止を求めている。
 14日の通常総会で、全会一致で可決した。15日、事業主体のJR東海に決議を郵送し、県と静岡市にも提出した。南アルプストンネル工事を巡っては、大井川の流量減少や地下水位の低下による水利用、自然環境への影響について県とJRが解決のための対話を続けている。

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