闇バイトの誘い、若者1割が経験 新学期へ啓発強化 静岡南署

 静岡南署が27日までに、同署管内にある専門学校の学生150人を対象に「闇バイト」についてアンケートを行ったところ、約1割がSNSや交友関係を通じるなどして闇バイトに誘われた経験があると回答した。同署担当者は学生に闇バイトの危険性を伝え、同署と静岡南防犯協会は新入学期に合わせ、若者向けの啓発ポスターを作成した。

闇バイトの危険性を訴えるポスターを紹介する静岡地区少年サポートセンター静岡南分室の担当者=静岡南署
闇バイトの危険性を訴えるポスターを紹介する静岡地区少年サポートセンター静岡南分室の担当者=静岡南署

 アンケートは1月、静岡市駿河区内の専門学校1年生約150人を対象に開いた防犯講話で、感想を書いてもらう用紙の設問の一つとして実施した。同署の杉山慎一生活安全課長は「静岡市で普通に生活している学生の1割も勧誘経験があることに驚いた。学校とも連携し、さまざまな角度から注意を訴えることが大事」と今後の対策の必要性を見据えた。
 闇バイトへの加担を防止するため作成したポスターでは「高額バイト」などと表示したスマートフォンのイラストを示し、「そのバイト、犯罪です!」と強調。受け子や出し子として摘発された少年5人のインタビュー動画のQRコードも記載し、「甘い言葉にだまされるな」と訴えている。
 完成したポスターはアンケートに協力した専門学校に提供したほか、管内の中学や高校、専門学校、大学など計35校と市教委に順次配布する。
 (社会部・吉田史弥)

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