男の子に贈るおひなさま 志太地区伝統「天神雛」 藤枝60カ所で展示
志太地区伝統の「男の子のおひなさま」と呼ばれる志太天神や、100年以上前のひな人形を展示する「志太天神ひな街道」が4月6日まで、藤枝市の上伝馬商店街を中心に行われている。旧東海道藤枝宿周辺の商店や寺院など約60カ所で人形を一斉に飾っている。
志太地区では男の子が生まれると、学問の神様とされる菅原道真公の「天神雛(びな)」を贈る風習が残っている。茶どころの地区内は5月の節句が茶摘みの時期と重なるため、男女合わせたお祝いとして旧暦の桃の節句の4月まで人形を飾る家庭が多いという。
23日は、商店街の上伝馬ギャラリーで茶会があった。来場者は、並んだ立派な志太天神や華やかな御殿飾りを眺めながら、抹茶を味わった。空き店舗を使った特設会場では長唄と三味線の演奏会が開かれ、地元住民らが楽しんだ。
30日は商店街で「さくらまつりマルシェ」を実施する。
(藤枝支局・青木功太)