⚾静岡東 競り勝ち4強【しんきんカップ静岡県中学選抜野球・準々決勝】
▽準々決勝(浜岡第1試合)
静岡東(静岡)2000003-5
磐田東(磐周)0010000-1
(静)川畑、内田-杉山
(磐)村松、小久江-相羽
▽三塁打 増田(静)
▽試合時間 1時間52分
4番の真骨頂 1年増田4打点 先制打に7回ダメ押し追加点 21年ぶりに選抜大会に帰ってきた静岡東が終盤まで拮抗(きっこう)した試合をものにし、4強入りを果たした。チームの信条の全員野球で勝負強さを発揮。目標に掲げる県制覇にまた一歩近づいた。
4番増田のバットが勝利をたぐり寄せた。初回1死二、三塁、内角の直球に差し込まれながらも右前に飛ばし、先取点をもたらした。次打席は満塁で三振に倒れたが、「良いスイングはできていた」。1点リードで迎えた七回に再び2者を生還させる左中間への三塁打を放ち、試合を決定づけた。
榛葉監督の下、全員が意識するのは「打者を一人にしない」こと。ベンチから皆で声を出し、打席に立った選手を鼓舞する。控えメンバーには2年生もいるが、「皆が応援してくれる」と1年の増田。適時打の際には塁上で雄たけびを上げ、歓喜するベンチに向かって拳を掲げた。
次なる相手は島田一・二。昨秋の新人大会の中部王者だ。対する静岡東は初戦敗退。川畑、内田の投手リレーを好リードした捕手杉山は「下克上したい」と難敵撃破を誓った。
(市川淳一朗)