清水区両河内の日本酒PR NPOと三和酒造 全工程を静岡市内で

 静岡市清水区の両河内地区を拠点に活動する特定NPO法人複合力と同区の三和酒造の関係者が28日、市役所静岡庁舎に難波喬司市長を訪ね、同地区で作った酒米「亀の尾」を使用した日本酒「臥龍梅純米吟醸両河内亀の尾」の2024年版をPRした。今年は約1100本製造し、3月3日から臥龍梅の特約店や同酒造のオンラインストアで販売する。

難波市長に「亀の尾」を使った日本酒を贈った加藤理事長(中央)と鈴木社長(右)=静岡市役所静岡庁舎
難波市長に「亀の尾」を使った日本酒を贈った加藤理事長(中央)と鈴木社長(右)=静岡市役所静岡庁舎

 複合力は16年から、同地区の休耕田で亀の尾の栽培を始め、酒の製造をまかなう収穫量を確保できるようになった19年から三和酒造で醸造をスタートした。市の清掃工場のごみ処理過程で生成される砂状の廃棄物由来の肥料を使い、商品の一部は清水港内で海底貯蔵もするという。
 同法人の加藤伸一郎理事長は「肥料から米の栽培、醸造、貯蔵まで全て市内で行っているのが特徴」と説明。同酒造の鈴木克昌社長は「亀の尾は堅く力強い米。香りが立っておいしい」とPRした。
 酒を試飲した難波市長は「今までの臥龍梅と違う。料理にも合いそう」と絶賛した。
 臥龍梅純米吟醸両河内亀の尾は4合瓶(720ミリ)1本2千円(税別)。

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