用宗緑地リニューアル 静岡市 24年度本格着手 にぎわい創出へ

 静岡市は2024年度、駿河区の用宗緑地のリニューアルに本格着手する。民間の資金やノウハウを活用する公募設置管理制度(パークPFI)により、利用者の休憩デッキや飲食店などを設置し、施設の魅力向上や周辺エリアのにぎわい創出につなげる。

リニューアルに本格着手する用宗緑地=静岡市駿河区
リニューアルに本格着手する用宗緑地=静岡市駿河区


 用宗緑地はJR用宗駅から南東に約500メートルの用宗海岸沿いに位置する。東西に約600メートルの区間で、市民らが散歩や休憩をする空間となっている。23年には1年間で約8万3千人が来訪した一方、開設から40年近くが経過し、設備の老朽化が課題だった。
 パークPFIは、民間事業者に収益施設の設置を認め、公園整備費の一部を負担してもらう制度。リニューアルでは飲食や休憩ができるデッキ、夜間でも安心して歩ける照明の設置、カフェなどの飲食店や売店の整備を想定し、24年度に事業者の参入意向調査や詳細な設計を実施する。25年度に事業者の公募と着工、26年度の供用開始を目指しているという。
 市は23年度、施設の利用状況の調査や事業者へのヒアリングなどリニューアルに向けた事前調査を実施した。同年9~12月に行った利用者対象のアンケートでは、休憩所やトイレなどの改修、デッキ、夜間照明の新設を求める声が多く上がったという。
 (政治部・池谷遥子)

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