浜松・八幡中同窓会がホスピタルアート事業 施設の高齢者に芸術で癒やし 在校生から動物写真を募集 市内5カ所に贈呈

 浜松市立八幡中(中央区)の同窓会が高齢者福祉施設や病院に写真や絵画などのアート作品を寄贈し、利用者らの気持ちを芸術で和らげるホスピタルアート事業に取り組んでいる。26日、在校生たちが制作に協力した作品の贈呈式を同校で行い、市内5施設の担当者に手渡した。

在校生が制作に協力した作品を施設担当者に手渡す白井会長(右)=浜松市中央区の八幡中
在校生が制作に協力した作品を施設担当者に手渡す白井会長(右)=浜松市中央区の八幡中

 同窓会が母校に協力を依頼し、動物の写真を生徒から募集したところ、20点ほどが集まった。その中から飼い主目線で捉えた猫や犬などのかわいらしい1枚を10点厳選し、白井鉄男会長(75)らを中心に額縁に入れて仕上げた。
 画商だった白井会長は、20年ほど前に絵画を福祉施設に贈る活動を始めた。休止期間を挟んで昨年から母校に協力を仰ぎ、活動を再開。昨年は生徒が手がけた絵画作品を市内の施設に贈った。
 各施設に作品が展示されると、利用者間で会話が広がるなど交流が生まれたという。白井会長は「施設の利用者や職員の癒やしになれば」と語った。
 (浜松総局・池田悠太郎)

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