伊豆の国市24年度予算案 教育、子育て環境充実へ 一般会計過去最大226億円 

 伊豆の国市は19日、2024年度当初予算案を発表した。文化財展示施設などの大型建設事業が盛り込まれ、一般会計は226億4千万円と過去最大。教育や子育て環境の充実を目指した取り組みを推進する。
※画像タップで拡大してご覧になれます  25年度に市制20周年を迎えるため、「豊かな未来を次世代に~着実に進めるまちづくり」をテーマに編成した。25年度末までに設置予定で、基本計画案を発表している新たな文化財展示施設の設計・建設費には5億400万円を充てる。
 富士美幼稚園や大仁、大仁北の各小、韮山中の施設改修工事に2億6400万円を計上。市立園へのALT(外国語指導助手)の配置拡充や私立保育園に対する英語教育事業費の補助、英検受験費の補助といった英語教育の充実に4100万円を組んだ。
 通園していない乳幼児の一時預かりをする事業者に対する運営の補助も行う。市立園では、給食の配膳や教材の用意を補助する「保育支援者」の配置、清掃業務の外部委託を実施する。山下正行市長は「教育格差をなくし、子どもたちには高いモチベーションを持って学び続けてほしい」と強調した。
 特別会計や事業会計など全7会計の総予算額は前年度比3・4%増の366億千万円に膨らんだ。歳入の自主財源比率は同2・2ポイント減の42・5%。歳出の投資的経費は同73・5%増の33億2600万円となった。
 (大仁支局・小西龍也)

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