世代屈指のスパイカー 聖隷バレー部・小野駿太 大学王者に進学 早大から世界へ
聖隷クリストファー高バレーボール部のアウトサイドヒッター小野駿太が大学4冠の早大に今春、進学する。得点力が高く、世代ナンバーワンとも称される逸材だが、高校まではチーム内競争にもまれていない。全国から有望選手が集まる名門で、初めての定位置争いに闘志を燃やす。
![早大での飛躍を期す聖隷クリストファーの小野駿太=2023年1月、東京体育館(写真部・久保田竜平)](/news/images/n142/1413106/IP240209TAN900119000_O.jpg)
小野はU18(18歳以下)日本代表のエースとして、2022年夏のアジアU18選手権優勝に貢献。昨年末に行われた日本代表の若手有望選手合宿にも呼ばれ、フィリップ・ブラン監督から「守りができるいい選手」と評価を受けた。将来は日本代表で五輪金メダル獲得が目標だ。
186センチとスパイカーとしては長身ではないが負けん気が強く、「全てに妥協したくない」と言い切る。「まずは守備を見つめ直して取り組む。ブロックも守備の一つだし、トス、レシーブでも(ほかのスパイカーに)負けたくない」
昨年11月の全日本高校選手権県予選決勝で浜松修学舎に敗れ、最後の「春高」出場を逃した。SNSでは自身に対する厳しいコメントも目にし、「結果が全て。どんなにいいプレーをしても負けたら意味がない」と批判を甘んじて受け入れつつ、「結果で黙らせたい」と奮起した。
静岡市清水区出身で人一倍の“故郷愛”の持ち主。静岡代表としてバレー界にその名をとどろかせる。
(結城啓子)