身近な風景画 ゆっくり楽しんで 読者の声に応え 湖西で個展 新聞店のケンモチさん(浜松市中央区)

 浜松市中央区舞阪町のケンモチマサトシさん(53)による個展「心象画と創作絵画」が10日、湖西市新居町のカフェ&アートステージ竹生で始まる。18日まで。同区薬師町の新聞販売店「コデラ」社員で画業の経験があるケンモチさんが、2020年にコロナ禍収束を願い新聞購読者にアマビエの塗り絵や過去作品のプリントを配った際、「原画を見たい」との声が寄せられたため、期待に応えようと約6年ぶりの個展開催を決意した。

6年ぶりの個展を開くケンモチさん=湖西市新居町のカフェ&アートステージ竹生
6年ぶりの個展を開くケンモチさん=湖西市新居町のカフェ&アートステージ竹生

 展示作品はポスターカラーを中心に、日常の風景に物語性を加えた絵画など27点。20代前半に描いた心象画と、40代で同じテーマを描き直した作品も並べた。天竜浜名湖鉄道の駅など身近な風景に、子どもやネコの姿を描き込んだ爽やかな作品が目を引く。
 グラフィックデザイナーなどの経験があるケンモチさんは、目の病気で画業を断念した後、別の仕事をしながら画家としても活動していたが、近年は仕事が忙しく制作を休んでいた。20年に「原画を見たい」との要望を聞いた後、高齢者が多い購読者に落ち着いて作品を見てもらえる環境を探し、会場の竹生を知ったという。ケンモチさんは「お客さまの思いに報いたかった。ゆっくり鑑賞を楽しんでほしい」と話した。
 午前10時半~午後4時。14日は休み。11、12、18の各日はケンモチさん在廊。
 (湖西支局・杉崎素子)

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