浜松・外国人学校 松本校長に勲章 ブラジル政府が授与

 ブラジル政府が外交分野などの功労者に贈る「リオ・ブランコ国家勲章」の叙勲伝達式が1日、浜松市中央区の外国人学校「ムンド・デ・アレグリア」で開かれた。同校の松本雅美理事長兼校長がガルシア・アウデーモ在浜松ブラジル総領事から勲章を受けた。

勲章を受けた松本さん(右)=浜松市中央区
勲章を受けた松本さん(右)=浜松市中央区

 松本さんは南山大(名古屋市)でスペイン語を学び、スズキなど民間企業での勤務経験を持つ。退職後の2003年、ペルー人の子どもたちの学習環境を整えようと同校を開校し、20年余にわたり、母国語だけでなく、日本語や日本文化の教育に力を入れてきた。
 松本さんは「20年前には今日という素晴らしい日が来るとは思ってもいなかった」と声を詰まらせ、「目の前ことを一つ一つやってきた。今日の喜びと感謝を力に変え、今後も頑張っていきたい」と言葉に力を込めた。生徒や教員ら約60人も参加し、松本さんを祝福した。
 同勲章は1963年に創設されたブラジル最高位の勲章。優れた功績のあるブラジル人や外国人に対し、同国大統領が授与する。
 (浜松総局・小林千菜美)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞