浜松市、新球場東側用地測量へ 24年度予算案計上、実現後押し 

 静岡県が浜松市中央区の遠州灘海浜公園篠原地区に整備する新野球場に関し、浜松市は2024年度、同地区東側の用地取得のための測量調査を行う方向で検討している。同地区東側での本格的な測量は18年度以来2回目で、新野球場の早期実現を後押しする狙いがある。24年度当初予算案に関連費用として約2700万円を計上する。25日の関係者への取材で分かった。

浜松市役所
浜松市役所

 同地区東側(約24ヘクタール)は多くが民間所有の農地や休耕地。市はこのうち、メインとなる野球場の建設予定地(約8・9ヘクタール)部分については18年度に測量と建築物の物件調査を行った。24年度はメイン野球場の東側で、サブ球場や屋内運動場などの整備が予定されている用地の測量や地質調査を行う方向で検討している。25年度以降も残りの用地の測量を進める計画という。
 市のこれまでの説明では、東側全体の用地買収費用は40億~50億円程度になる見込み。今回対象の用地は市が測量を行い、静岡県が取得する予定という
 市は市議会、浜松商工会議所、市自治会連合会と期成同盟会を結成し、プロ野球が開催可能な2万2千人規模で、プロ野球以外の多彩なイベントも開催できる「多目的ドーム型スタジアム」の建設を求めている。
 新野球場を巡っては、県がドーム型や照明設備のない屋外球場を軸に規模や構造を絞り込む作業を進め、県議会2月定例会に提示する見通しになっている。県は24年度に事業認可の取得に向けた調査も実施する方針。

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