わらじと草履の作り方学ぶ 浜松市天竜区水窪町でNPOが講座

 浜松市天竜区水窪町のNPO法人「山に生きる会」と浜松市水窪支所(旧水窪協働センター)はこのほど、わらじと草履を作る講座を水窪文化会館で開いた。参加者15人が昔の生活道具の作り方を学んだ。

完成したわらじと草履=浜松市天竜区水窪町の水窪文化会館
完成したわらじと草履=浜松市天竜区水窪町の水窪文化会館

 同町の竹中菊男さん(93)と松林利生さん(88)が指導。材料の稲わらをひも状に束ねた後、両足の親指を使って張らせながら丁寧に編み込んだ。わずかな隙間も生まれないように、時間をかけて形を整えた。
 参加者によると、数日で履きつぶすという。かつては親が子どものためにわらじや草履を編み込んでいた。国指定重要無形民俗文化財「西浦の田楽」では、能衆がわらじを履いて舞を踊る。同法人の守屋千づるさん(69)は「作り方を知っている人は少ない。後世に引き継がないといけない技術だと思う」と話した。

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