杉村英孝(伊豆介護センター)ら ボッチャのパラ代表内定 4大会連続

 ボッチャの日本選手権最終日は21日、東京・墨田区総合体育館で行われ、パリ・パラリンピックの代表選考を兼ねた男子(脳性まひBC2)決勝は、広瀬隆喜(西尾レントオール)が東京パラ個人金メダルの杉村英孝(伊豆介護センター)に6―1で快勝して4連覇を果たし、パラ代表に内定した。杉村も日本協会の基準を満たし、代表に決まった。

男子(脳性まひBC2)決勝で悔しそうな表情を見せる杉村英孝。右奥は広瀬隆喜=墨田区総合体育館
男子(脳性まひBC2)決勝で悔しそうな表情を見せる杉村英孝。右奥は広瀬隆喜=墨田区総合体育館
男子(脳性まひBC2)決勝を終え、タッチを交わす優勝の広瀬隆喜(右)と2位の杉村英孝=墨田区総合体育館
男子(脳性まひBC2)決勝を終え、タッチを交わす優勝の広瀬隆喜(右)と2位の杉村英孝=墨田区総合体育館
男子(脳性まひBC2)決勝 ボールを投げる杉村英孝。4大会連続のパラリンピック代表に内定した=墨田区総合体育館
男子(脳性まひBC2)決勝 ボールを投げる杉村英孝。4大会連続のパラリンピック代表に内定した=墨田区総合体育館
男子(脳性まひBC2)決勝で悔しそうな表情を見せる杉村英孝。右奥は広瀬隆喜=墨田区総合体育館
男子(脳性まひBC2)決勝を終え、タッチを交わす優勝の広瀬隆喜(右)と2位の杉村英孝=墨田区総合体育館
男子(脳性まひBC2)決勝 ボールを投げる杉村英孝。4大会連続のパラリンピック代表に内定した=墨田区総合体育館

 広瀬は5大会、杉村は4大会連続のパラリンピック出場となる。
 女子(脳性まひBC1)決勝では、前回覇者の遠藤裕美(福島県協会)が東京パラ代表の藤井友里子(アイザック)を8―2で破って2連覇し、初のパラ出場を決めた。
 男子(運動機能障害BC4)は内田峻介(大体大)が3連覇した。
杉村「悔やまれる一球」 東京に続き「金」に意欲
 男子(脳性まひBC2)で準優勝に終わった杉村は、試合終盤の逸機を悔やんだ。
 1―5で迎えた第4エンドは、目標球の周りに自らのボールを集めて大量得点のチャンスを演出。だが、最終投は狙いから外れ、相手のボールを押して1点を献上するミスとなった。決めていれば、同点に追い付けていただけに「本当に悔やまれる一球。現在の実力差が、また明るみに出た」と表情をゆがめた。
 パリ・パラリンピックには個人種目での2大会連続金メダルが懸かる。「自分のボッチャは未完成。パリで完成形を見せて、最高のパフォーマンスを発揮したい」と意気込んだ。

広瀬が4連覇 5度目出場へ 日本が誇る二枚看板の激突となった男子(脳性まひBC2)決勝は、パワーで勝る広瀬に軍配が上がった。ライバルの杉村が得意とする近い位置での技術戦でも一歩も引かず、6-1の快勝。4連覇でパリへの切符をたぐり寄せ「確実に(代表を)決めることが大事な中、やるべきことができた」と胸を張った。
 1-1の第3エンドに仕掛けた。「近場の選択もあったが、世界の流れを考えてもロングが重要」と、得意とする遠い位置での攻防を選択。ジャックボール(目標球)をコート左奥の隅に配置すると、1球目を1メートル手前にきっちり寄せた。3球目には相手ボール間のわずかな隙間を通し、目標球にぴたりとつけて雄たけびを上げた。このエンドに4点を挙げ、勝機を引き寄せた。
 パラリンピックはパリ大会で5度目の出場となる。「最初は夢だったものが、こんなに出るとは」と感慨深げだ。2大会連続でチーム(脳性まひ)のメダル獲得に貢献しているベテランは「個人も含め、一番輝くものを取れていない。金メダルを目標に精いっぱい頑張りたい」と闘志をみなぎらせた。

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