栄養バランス弁当開発「野菜もおいしく」 静岡県、産学官連携

 静岡県は11日、静岡県民に栄養バランスのとれた食生活を促すため、産学官で開発した「しずおか健幸惣菜(けんこうそうざい)」弁当の試食会を県庁で開いた。野菜摂取量が少ない人や食塩摂取量が多い人が無理なく食生活を改善できるよう、工夫を凝らしたメニューで減塩や野菜摂取を後押しする。

しずおか健幸惣菜の弁当を試食する関係者=11日、県庁
しずおか健幸惣菜の弁当を試食する関係者=11日、県庁
産学官で開発した弁当
産学官で開発した弁当
しずおか健幸惣菜の弁当を試食する関係者=11日、県庁
産学官で開発した弁当

 弁当・総菜販売の天神屋(静岡市駿河区)が取り組みに協力した。主なターゲットは自分で料理をしないなど栄養が偏りがちな人。十五穀米やひじき入りコロッケ、レンコンのはさみ揚げなどを詰めた。2月13日から天神屋全店で販売する予定。商品名や価格は今後詰める。
 行動経済学やヘルスコミュニケーションに詳しい静岡社会健康医学大学院大の溝田友里准教授が助言し、昨年9月から開発を進めてきた。溝田准教授は「健康に良い、減塩、野菜たっぷりと聞くと、つい避けてしまう人がいる」と話し、野菜を前面に出し過ぎず、塩分控えめでもしっかりとした味付けにすること、ネーミングを工夫することが重要だと指摘した。
 試食した県健康づくり食生活推進協議会の渡辺良子会長は「見た目も鮮やかで、野菜嫌いの人でもおいしく食べられるのでは」と期待した。
 健幸惣菜は主食や汁物と組み合わせるとバランスが取れるおかずで、エネルギー量や食塩相当量などの基準を定めている。社員食堂やスーパーなど126店舗をパートナーとして登録し、普及に取り組んでいる。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞