文化の力次代につなぐ 浜松で式典、1年の活動総括 来年開催の石川県に引き継ぎ【東アジア文化都市】

 日本、中国、韓国3カ国の文化交流事業「東アジア文化都市2023静岡県」を総括する「ふじの式典」(実行委員会主催)が3日、浜松市中区であり、1年間の取り組みを映像で振り返ったほか、2024年の国内開催都市である石川県への引き継ぎを行った。

2024年の国内開催都市である石川県の馳知事(右)と握手する川勝知事=浜松市中区
2024年の国内開催都市である石川県の馳知事(右)と握手する川勝知事=浜松市中区

 式典には本県関係者のほか、韓国の開催都市である全州市からの派遣団など約250人が出席した。映像では県内各地で展開した芸能や食文化、スポーツなど多彩な約950事業に870万人の参加があったと紹介。川勝平太知事は「文化の力により、東アジアは争わないという志を発信した。次代につなぎ、多様性の輪を広げていきたい」とあいさつした。
 川勝知事から引き継ぎを受けた馳浩石川県知事は「3カ国で歴史や文化を理解し合う姿勢を示したい。気合を入れてやっていく」と言葉に力を込めた。
 式典後、クライマックス公演として、ベートーベンの「第九」をモチーフにした舞台「歓喜に至れ!」(静岡新聞社・静岡放送後援)を上演した。本県ゆかりのダンサーや歌手、ピアニストが出演し、ベートーベンの生きざまを総合芸術で表現した。
 (浜松総局・岩下勝哉)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞