静岡市役所の火災想定し訓練

 静岡市と市消防局はこのほど、市役所静岡庁舎中層階の火災を想定した消防訓練を同庁舎で実施した。職員約60人が参加し、高層建築物での火災発生時における人命の安全の確保と二次被害防止のための正しい行動を学んだ。

火災を想定した訓練でけが人のトリアージを行う職員ら=静岡市役所静岡庁舎
火災を想定した訓練でけが人のトリアージを行う職員ら=静岡市役所静岡庁舎

 同庁舎新館10階の給湯室から出火し、初期消火をしたものの延焼したという想定で行った。8~12階の職員は、階ごとの指揮者「地区隊長」の指示に従い、非常階段で庁舎の外に避難。屋外に設置された救護所では保健師らがけが人のトリアージに当たった。9階に取り残された人を消防のはしご車で救助する訓練も実施した。
 水消火器の操作や、煙が充満した建物を再現した「スモークハウス」も体験した。
 訓練後の講評で、安竹純一財政局次長は「職員は、市民や業者など不特定多数の人を安全に避難誘導するという初動対応を担っている。日頃の業務でも意識してほしい」と呼びかけた。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞