静岡済生会病院が防災訓練 夜間の火災想定し患者救助

 静岡済生会総合病院(静岡市駿河区)はこのほど、市消防局駿河消防署と連携し、同病院の5階病室での火災発生を想定した消防防災訓練を実施した。病院関係者ら約40人と駿河特別高度救助隊など同消防署の6隊約30人が参加し、はしご車を使って患者らの救助などに取り組んだ。

はしご車で救出活動を行った消防防災訓練=静岡市駿河区の静岡済生会総合病院
はしご車で救出活動を行った消防防災訓練=静岡市駿河区の静岡済生会総合病院

 訓練は、夜間に南館の病室で患者が所有するモバイルバッテリーから出火したとの想定で行われた。病院関係者から通報を受けた消防署員が延焼防止などの初動対応をした後、逃げ遅れた患者と看護師を高さ約15メートルまで伸ばしたはしご車で救出した。煙を充満させたテント内で、病院関係者が視界不良の中での避難を体験する訓練も行った。
 2016年に同病院の救命救急センターが完成してから大規模な火災訓練は初。岡本好史病院長は「避難経路の確認など訓練で見えた問題点を検証し、発災時に役立てたい」と話した。

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