バスケ全国高校選手権・静岡県予選 女子、浜松開誠館が8年連続V

 バスケットボールの全国高校選手権静岡県予選は12日、県武道館で女子決勝を行い、浜松開誠館が69―57で沼津市立を下し、8年連続8度目の優勝。静岡県内高校公式戦141連勝、静岡県大会(新人、総体、選手権)21連覇を果たした。

浜松開誠館ー沼津市立 第3クオーター、浜松開誠館の中老がシュートを放つ=県武道館
浜松開誠館ー沼津市立 第3クオーター、浜松開誠館の中老がシュートを放つ=県武道館


 ▽女子準決勝
浜松開誠館 79―63 浜松学院
沼津市立 89―61 浜松聖星
 ▽同決勝
浜松開誠館 69(20―15 14―10 19―15 16―17)57 沼津市立
 (11、12日実施分)
 競り勝つも球際で後手、女王に危機感  1度もリードを許さず8連覇しても女王に危機感が漂う。浜松開誠館は今季圧倒していた沼津市立に競り合いに持ち込まれた。地力で押し切ったが、主将の2年井口は「守備とリバウンドができていない」と厳しい表情だ。
 8年間、県内無敗の原動力は、どこよりも体を張る泥くささ。だが、連覇を重ねるうちに「緩みが出て、球際で負けている」(三島監督)という。決勝もリバウンドを収めきれず攻撃のリズムが上がらない。第3クオーター中盤に一時20点リードしても、試合を決めきれなかった。
 ただ、エース後藤は「消極的になった」と反省しながらも、3点シュート1本を含む29得点。留学生に苦しんだ全国総体を経てシュートエリアを広げている。179センチの中老も「できることをやりきる」と、要所でファウルを受けながらシュートをねじ込むなど好材料はあった。
 目標の全国ベスト4へチームは出直しを誓う。「リバウンドで体を張って速攻につなげたい」と中老。もう一度、持ち前の激しさを取り戻せるか。

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