沼津商高生 地元飲食店と協力 緑米バーガーや「ゆうすいくん」ケーキ考案 清水町 29日産業祭で販売

 沼津商業高(清水町)に本年度観光コミュニケーションコースが新設され、町と同校が地元の魅力を発信する学生観光ボランティア育成に力を入れている。育成の一環として、2年生13人が町内の飲食店や企業とともに考案した「町制施行60周年記念メニュー」を29日、町総合運動公園で開かれる産業祭で披露する。

町内事業所とともに考案したライスバーガーを試食する生徒=清水町の沼津商業高
町内事業所とともに考案したライスバーガーを試食する生徒=清水町の沼津商業高

 町産業観光課によると、町では民間観光ボランティアの高齢化や減少が課題。新メニューの考案により、生徒が町内企業の魅力を再発見するとともに、新たなグルメ商品で観光促進を目指す。
 協力するのはところてん製造販売の栗原商店、ステーキとサラダバーが目玉の飲食店「毎日牧場」、ハワイアンカフェ「魔法のパンケーキ 伊豆Gate清水町店」の3事業所。特産品のこうじをトッピングしたあんみつや緑米のライスバーガー、町のキャラクター「ゆうすいくん」の顔型パンケーキを考案した。産業祭では生徒も店頭で販売する。
 24日は、生徒が毎日牧場のライスバーガーを試食した。パンケーキのメニュー考案を担当した堀口大雅さん(17)は「ゆうすいくんをアピールするとともに、子どもたちが楽しんでくれたら。来場者に清水町を好きになってほしい」と意気込んだ。毎日牧場の和田由貴美取締役(54)は「生徒が自分たちで商品を作り上げたという自信を、町の観光のために生かして」と期待を寄せた。生徒は今後、観光ガイドの実践学習などにも取り組む。
 産業祭は29日午前11時から午後3時まで。国際交流フェスタやキッズバイクカップ、わんわんフェスティバルを同時開催する。

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