総生産3年連続マイナス 20年度浜松市 市民経済計算

 浜松市は18日、市の経済規模や経済成長率、産業構造などを示す総合的な経済指標「市民経済計算」の2020年度版を市ホームページなどで公表した。前年度比の市内総生産は名目1・5%減の3兆1413億円、実質2・2%減の3兆1181億円で、ともに3年連続のマイナス成長だった。新型コロナウイルスの影響で社会経済活動が制限され、個人消費や外需が大きく抑制されたことなどが要因とみられる。
 経済規模(名目市内総生産)を都道府県と比較すると、徳島県や佐賀県と同程度になる。市民1人当たりの市民所得は3・2%減の293万6千円となり、全国と県を下回った。
 16種の経済活動別では製造業が最多の7710億円で、全体の24・5%を占めた。前年度比は0・7%減で、2年連続のプラス成長となった輸送用機器の下支えによってマイナス幅が抑えられた。運輸・郵便業(31・7%減)、宿泊・飲食サービス業(35・9%減)の落ち込みが際立った一方、卸売り・小売業(8・7%増)、建設業(7・6%増)などが伸びた。
 指標は静岡市など4市を除く16政令市や全都道府県が公表している。

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