鈴木聡美、50メートル平泳ぎで日本新 水泳・静岡招待スプリント

 岩崎恭子CUP第37回静岡招待スプリント選手権水泳競技大会(静岡県水泳連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が8日に静岡県富士水泳場で開かれた。全種目50メートルで、女子平泳ぎの鈴木聡美(ミキハウス)が30秒10の日本新で優勝した。同大会での日本記録更新は21年ぶり。

女子50メートル平泳ぎ決勝 30秒10の日本新で頂点に立った鈴木聡美(ミキハウス)=静岡県富士水泳場(写真部・小糸恵介)
女子50メートル平泳ぎ決勝 30秒10の日本新で頂点に立った鈴木聡美(ミキハウス)=静岡県富士水泳場(写真部・小糸恵介)
女子50メートル平泳ぎ決勝 30秒10の日本新で頂点に立ち、笑顔で手を振る鈴木聡美(ミキハウス)=静岡県富士水泳場(写真部・小糸恵介)
女子50メートル平泳ぎ決勝 30秒10の日本新で頂点に立ち、笑顔で手を振る鈴木聡美(ミキハウス)=静岡県富士水泳場(写真部・小糸恵介)
女子50メートル平泳ぎ決勝 30秒10の日本新で頂点に立ち、笑顔でガッツポーズする鈴木聡美(ミキハウス)=静岡県富士水泳場(写真部・小糸恵介)
女子50メートル平泳ぎ決勝 30秒10の日本新で頂点に立ち、笑顔でガッツポーズする鈴木聡美(ミキハウス)=静岡県富士水泳場(写真部・小糸恵介)
女子50メートル平泳ぎ決勝 30秒10の日本新で頂点に立ち、笑顔でガッツポーズする鈴木聡美(ミキハウス)=県富士水泳場(写真部・小糸恵介)
女子50メートル平泳ぎ決勝 30秒10の日本新で頂点に立ち、笑顔でガッツポーズする鈴木聡美(ミキハウス)=県富士水泳場(写真部・小糸恵介)
女子50メートル平泳ぎ決勝 30秒10の日本新で頂点に立った鈴木聡美(ミキハウス)=静岡県富士水泳場(写真部・小糸恵介)
女子50メートル平泳ぎ決勝 30秒10の日本新で頂点に立ち、笑顔で手を振る鈴木聡美(ミキハウス)=静岡県富士水泳場(写真部・小糸恵介)
女子50メートル平泳ぎ決勝 30秒10の日本新で頂点に立ち、笑顔でガッツポーズする鈴木聡美(ミキハウス)=静岡県富士水泳場(写真部・小糸恵介)
女子50メートル平泳ぎ決勝 30秒10の日本新で頂点に立ち、笑顔でガッツポーズする鈴木聡美(ミキハウス)=県富士水泳場(写真部・小糸恵介)

 男子自由形は松本周也(ひまわりNW、伊東高出)が22秒85で頂点に立った。女子バタフライは相馬あい(ミキハウス)が25秒81の大会新で制し、高校2年の大沢千依(袋井SC)が27秒59の県高校新で2位に入った。   「まだ成長」静岡で歴史  「まだ成長できる」。女子平泳ぎで32歳のベテラン鈴木(ミキハウス)が9月下旬のアジア大会で出した自身の日本記録を100分の4秒更新し、静岡のプールで歴史に名前を刻んだ。
 「スタートで体の軸がずれた」と苦笑したが、高い経験値でレース中に修正。持ち味のパワフルかつ大きなフォームで加速し、30秒10で泳ぎ切った。
 2012年のロンドン五輪で日本競泳女子史上初めて1大会で三つのメダルを獲得した後は成績を残せず、21年の東京五輪は出場を逃した。「回復力こそ落ちたが、高いレベルで練習を積み上げ、体が反応できている」。円熟味が増すと同時に気力も充実している。
 「不調の時もずっと招待してくれた」と静岡スプリントへの思い入れは強く13年連続で出場。同じ平泳ぎの五輪金メダリスト岩崎恭子さんの冠が付く大会に「縁を感じる」とほほ笑む。
 下の世代の追い上げを感じながら、「練習あるのみ。今の50メートルのスピードを五輪種目の100メートル、200メートルに生かしたい」。来年のパリ大会でもう一花咲かせようと、さらに意欲を高める。
 (寺田拓馬)
松本が頂点 存在感 男子自 photo03 男子50メートル自由形決勝 レースを終えてタイムを確認する松本周也(ひまわりNW)。22秒85で優勝した=県富士水泳場(写真部・小糸恵介
 記録には不満顔ながら、男子200メートル個人メドレーでパリ五輪を目指す松本(ひまわりNW、伊東高出)が自由形を制し、存在感を示した。
 代表選考会がある来春を見据え、体力強化を主眼にした練習に取り組む中、タイムは自己記録に0・7秒以上遅れて22秒85。「スタートに失敗し、思うように泳げなかった」と反省しきり。
 得意の背泳ぎも26秒10で2位に終わったが、「記録を求めるのはこの後、自由形と背泳ぎ、バタフライは練習で伸びている」と自己分析する。
 五輪出場へ鍵を握るのは苦手の平泳ぎ。「冬の課題で平泳ぎを強化し、オリンピックへの自分のモチベーションを上げたい」。手の届くところにある夢をつかむため、決意を新たにした。
大沢 県高校新で2位 女子バタ photo03 女子50メートルバタフライ決勝 27秒59の県高校新で2位になった大沢千依(袋井SC)=県富士水泳場(写真部・小糸恵介)
 女子バタフライは高校2年生の大沢(袋井SC)が27秒59の県高校新で2位に食い込んだ。
 決勝は予選で失敗したスタートを修正し、伸びやかなストロークを見せた。隣のコースを泳ぎ大会新で優勝したアジア大会銀メダリストの相馬(ミキハウス)から刺激を受け、「水中のドルフィンキックで離された。自分と何が違うのか研究したい」と成長を誓う。
 平泳ぎでも自己ベストで3位に入り、「最後までスピードが落ちなかった。個人メドレーにつながる」と手応えを示した。
出場選手 コメント ■今夏の世界水泳代表で女子自由形に出場して自己ベストの26秒12で3位の望月(鈴与)
photo03 女子50メートル自由形決勝 力泳する望月絹子(鈴与)=県富士水泳場(写真部・小糸恵介)
 (200メートル、400メートル、800メートルが得意で)この大会3回目の出場で初めて表彰台に上がることができた。世界水泳の後取り組んできた短距離でのスピード強化練習の成果を出せた。このスピードを持続できるようにし、400メートルと800メートルを軸に200メートルも、全て視野に入れてパリ五輪出場を目指したい
■女子バタフライで自己記録に迫る今季ベスト25秒81の大会新で優勝した相馬(ミキハウス)
photo03 女子50メートルバタフライ決勝 声援に応える相馬あい(ミキハウス)。25秒81の大会新で制した=県富士水泳場(写真部・小糸恵介)
 銀メダルを獲得したアジア大会の後、4日間休んで今大会に臨み、自身のセカンドベストが出た。課題だったスタートからの浮き上がりで、最初の1、2かきでうまくパワーを出せた。メインは100メートルで世界のトップ選手はこのタイムでターンしてくる。さらにスピードを上げ、パリ五輪につなげたい
◇…男子…◇
 ▽自由形 ①松本周也(ひまわりNW)22秒85②松元(ミツウロコ)23秒06③松田(レオリブレ)23秒11④高橋(自衛隊)⑤小方(イトマン港北)⑥野極(伊豆SS)⑦田口(飛龍高)⑧増田(浜名湖SS)
 ▽背泳ぎ ①柳川大樹(イトマン港北)25秒68②松本(ひまわりNW)26秒10③奥(飛龍高)26秒20④鈴木(浜名湖SS)⑤山本(静岡大)⑥藤原(飛龍高)⑦中田(飛龍高)⑧原田(浜名湖SS)
 ▽平泳ぎ ①小方颯(イトマン港北)28秒30②鮫島(パナソニック)28秒84③村松(袋井SC)29秒60④増田(浜名湖SS)⑤宮崎海(浜名湖SS)⑥斎藤(ハマスポ)⑦赤堀(セイシン葵の森)⑧宮崎緒(浜名湖SS)
 ▽バタフライ ①川本武史(トヨタ)23秒80②小方(イトマン港北)24秒03③柳川(イトマン港北)24秒63④野極(伊豆SS)⑤織田(静岡大)⑥増田(浜名湖SS)⑦奥(飛龍高)⑧大木(飛龍高)

 ◇…女子…◇
 ▽自由形 ①白井璃緒(ミズノ)25秒69②鈴木(飛龍高)25秒97③望月(鈴与)26秒12④松永(日体大)⑤戸塚(伊東SS)⑥中島(日大三島高)⑦野崎(飛龍高)⑧目黒(MTR)
 ▽背泳ぎ ①高橋美紀(林テレンプ)28秒34②中島(日大三島高)29秒54③宮津(浜名湖SS)30秒05④藤曲(東富士SC)⑤山田(袋井SC)⑥広橋(浜名湖SS)⑦大塚(島田チャンプ)⑧加藤(JSS磐田)
 ▽平泳ぎ ①鈴木聡美(ミキハウス)30秒10=日本新②青木(ミズノ)30秒90③大沢(袋井SC)33秒51④伊藤(浜名湖SS)⑤横内(MTR)⑥田所(グランツ)⑦望月(鈴与)⑧山下(レオリブレ)
 ▽バタフライ ①相馬あい(ミキハウス)25秒81=大会新②大沢(袋井SC)27秒59=県高校新③鈴木(飛龍高)28秒12④片山(浜名湖SS)⑤望月(鈴与)⑥中島(日大三島高)⑦妹尾(東富士SC)⑧中村(アケアクラブ)

 

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