個人情報閲覧可能端末を貸し出し 浜松城北工高、生徒に

 静岡県教委は29日、浜松城北工業高(浜松市中区)で生徒の個人情報にアクセスできる状態になったままのタブレット端末が生徒に貸し出されていたと発表した。延べ1168人分のテストの点数や評定が閲覧可能だった。
 県教委高校教育課によると、25日に学校ホームページを介して匿名の通報があった。授業などで使っている貸し出し用端末144台を調べた結果、うち4台で教員が保存しているデータにアクセスできたという。閲覧できたのは教員2人が2018~23年度に担当した生徒の情報で、貸出期間は不明。全校生徒へのアンケートでは、貸し出し用端末でテストの点数などを閲覧したと答えた生徒はいなかったという。
 県教委は全ての県立高で貸し出し用端末の使用状況を調べていて、教員用と生徒用の区別を徹底するとしている。

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