沼津新貨物駅ターミナル、10月本体着工 車両基地は2024年度

 沼津市のJR沼津駅付近鉄道高架事業に伴う新貨物ターミナル(同市原地区)の本体工事が10月に始まることが22日、関係者への取材で明らかになった。工事は2027年度末までの見通し。これに合わせて、片浜地区に移転する新車両基地の工事も24年度に始まる予定となり、事業の具体的な工程がほぼ固まった。

10月に本体工事が始まることになった新貨物ターミナルの現場=6月、沼津市(本社ドローンで撮影)
10月に本体工事が始まることになった新貨物ターミナルの現場=6月、沼津市(本社ドローンで撮影)
10月に本体工事が始まることになった新貨物ターミナルの現場=6月、沼津市(本社ドローンで撮影)

 現在の貨物ターミナルは沼津駅から西に約1キロの所にあり、新貨物ターミナルはさらに西へ移る。原新田と一本松、桃里の各地区にまたがり、東海道線原駅と東田子の浦駅(富士市)の間に位置する。昨年1月に基盤や調整池などの造成工事が始まり、今年3月に完了していた。現場は線路やコンテナホームとなる部分が造成されている。敷地面積は約11・8ヘクタール。
 新車両基地は現在の東海道線と御殿場線に挟まれた場所から約2キロ西へ移転する。敷地面積約6・2ヘクタール。現車両基地周辺では区画整理が進んでいる。
 事業主体の県とJR東海、JR貨物は3月、本体工事開始に向けた協定を締結し、早期着工へ準備を進めていた。26年度からは高架本体整備に向け、既存敷設の撤去を開始する。
 市は都市計画道路をはじめ周辺道路の整備を急ぎ、本体工事を加速させる。頼重秀一市長は取材に対し、「呼応するかのように民間サイドも再開発への動きが出ている。早期完成へ取り組んでいく」としている。
 (東部総局・高橋和之)

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