新型コロナ2週連続で減、警報は継続 インフルは1・7倍に増 静岡県内感染状況(11~17日)

 静岡県は22日、新型コロナウイルスの直近1週間(11~17日)の感染状況を発表した。定点医療機関が診た患者数は前週比0・8倍の1カ所当たり18・99人に減少した。感染拡大警報は継続中。県は1日平均の推計感染者数は2400人と推計している。
 2週連続で減少したことは5類移行後初めてで、後藤幹生感染症管理センター長は「本格的な減少が始まった」とみている。地域別の定点当たりの患者数は東部20・38人、中部15・10人、西部21・00人。保健所別では9カ所全てで前週を下回り、賀茂、東部、富士の3保健所は注意報レベルとなった。患者の検体のゲノム解析では、直近の数値でオミクロン株派生型「XBB」のうち、新変異株「EG・5」の割合は23・9%だった。
 インフルエンザの定点当たりの患者数は前週比1・7倍の7・98人へと増加している。地域別は東部6・66人、中部5・57人、西部11・53人。西部では前週比2倍以上になった。県は定例会見で「来週、注意報レベルの10人に到達する可能性がある」とし、10月から始まるワクチン接種の検討を呼びかけている。県によると、国は昨年の接種数の1・2倍の量を生産、供給するという。

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