沼津市 水道料金39%値上げへ 市審議会答申 下水道は20% 

 沼津市水道事業及び下水道事業経営審議会(松井泰樹会長)は19日、水道料金を平均39・5%、下水道使用料を平均20・5%、それぞれ来年7月1日から値上げすべきと頼重秀一市長に答申した。電気料金高騰による経費の増加や人口減による収入減を踏まえた。市は市議会11月定例会以降に関連議案を提出する。

答申書を読み上げる松井会長(中)=沼津市役所
答申書を読み上げる松井会長(中)=沼津市役所


 改定は水道料金が約14年ぶり、下水道使用料は約5年ぶり。水道料金は標準モデル(給水管口径25ミリ以下、月使用量1カ月20立方メートル)で月額670円、下水道使用料は標準モデル(1カ月20立方メートル使用)で月額490円のそれぞれ値上げとなる。
 松井会長は市役所で頼重市長に答申書を手渡し、「上下水道同時の料金改定は初めて。特に上水道の改定率が高いが、一般家庭と大口利用者それぞれに配慮した割合とした」と述べた。
 市によると、同市の現在の水道料金は県内23市で最も安い水準。また、下水道事業の使用料による経費回収率は2021年度で67%と低下していて、一般財源から繰り入れている。今回の値上げで回収率は75%となる見通し。
 同市の上水道は清水町にも給水されていて、同様の料金となる。
 (東部総局・尾藤旭)

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