静岡市 2022年度決算概要 68億円の黒字確保

 静岡市は14日までに、2022年度の決算概要を公表した。一般会計の歳入は3619億9400万円(前年度比0・6%減)、歳出は3510億200万円(1・1%減)となり、歳入歳出差引額から次年度に繰り越す財源を差し引いた実質収支は68億3200万円(4・7%増)の黒字を確保した。

静岡市役所
静岡市役所

 一般会計歳入は、子育て世帯臨時特別給付金給付事業費補助金が減ったことなどが響き、前年度を約23億円下回った。市税は前年度比1・4%増の1398億2千万円。歳出では、同事業量が減ったことなどが影響し、全体で38億3100万円減少した。
 市債発行額は1・1%増の361億5200万円。22年度末の一般会計市債残高は1・1%増の4880億8300万円で、増加傾向が続いている。市民1人当たりの残高は71万7千円で、前年度と比べて1万4千円増えた。災害発生時などに支出する財政調整基金の22年度末残高は0・3%増の116億4100万円。
 財政指標では、一般財源に占める経常的経費の割合を示す経常収支比率が93・1%となり、前年度から3・1ポイント悪化した。財政規模に対する地方債の返済額を示す実質公債費比率は0・1ポイント悪化し6・3%。財政規模に対する負債の割合となる将来負担比率は2・8ポイント改善し34・3%となった。
 ふるさと寄付金は8億2400万円で、107・3%増。静岡競輪の事業収益のうち、1億5千万円を一般会計に繰り入れた。

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