こんな竹の特性知ってます? 整備団体交流会で講演 静岡市駿河区

 ふじのくにNPO活動支援センターはこのほど、竹林整備に携わる県内団体などの交流会を静岡市駿河区の同センターで開いた。森林総合研究所関西支所(京都市)研究員の小林慧人さんが講演し、クイズを交えて竹の特性や魅力を解説した。

竹の特性や魅力を語る小林さん=静岡市駿河区
竹の特性や魅力を語る小林さん=静岡市駿河区

 竹の生態について研究を続けている小林さん。竹が分類学的にイネ科に属し、世界の分布で日本は北限近くに位置することなどの特性を説明した。生息する場所として森林や農地、河川敷、廃村集落などを挙げ、「人がいた痕跡のある場所に竹がある。日本の竹林は基本的に人が地下茎を運んで植えた」と指摘。利活用を巡って「竹を切り出すコストがかかるため、竹の安定的な供給は難しい」としながらも「地域レベルの事業を興す際に、竹を素材に使うのは可能ではないか」と自身の考えを述べた。
 オンラインも含めて、各地で竹林整備などの活動に取り組む個人や団体メンバーら約40人が参加。活動を紹介したり、参加団体が手がけたメンマを食べ比べたりして交流を深めた。

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