遺贈実現へ 協定を締結 御殿場市と沼津信金
御殿場市と沼津信用金庫は26日、遺言を活用した遺贈に関する協定を締結した。市に対する遺贈希望者に対し、同信金が専門的な知見から助言し、円滑な寄付を実現する。
![遺贈に関する協定を結んだ鈴木理事長(右)と勝又市長=御殿場市役所](/news/images/n129/1285630/IP230726TAN000096000_O.jpg)
市や同信金によると、近年の家族形態の変化や社会課題への意識の高まりにより、遺贈に関心を持つ人が増えている。一方で専門的な知識が求められることから、実際の遺贈につながりにくい状況があるという。
市は遺贈希望者がいた場合に同信金を紹介する。同信金は希望者の相談に無料で応じ、要望があれば一般社団法人「しんきん成年後見サポート沼津」と連携しながら具体的な手続きを進める。
市役所で開いた締結式で勝又正美市長と鈴木俊一理事長が協定書を交わした。勝又市長は「自らの財産を地域の教育や福祉に当ててほしいというありがたいご遺志がある。安心して相談できる窓口を紹介できることは大変助かる」と述べた。