裾野・東保育園の不適切保育 担当園児が不登園に

 裾野市立東保育園で女性保育士2人が園児に威圧的な態度で接したり、園児をばかにしたりする不適切な保育を行ったとされる問題で、担当した年中児クラスの中に不登園になった園児がいることが25日、市や関係者への取材で分かった。

保育士による不適切発言の一部
保育士による不適切発言の一部

 市や関係者によると、関与していたのは年中児クラスの担任と担任補助。2人が担当した園児18人のうち不適切な指導を受けた1人が「先生が怖い」「行きたくない」と保護者に訴え、6月上旬ごろから登園を見合わせているという。
 私立さくら保育園で昨年11月に園児虐待事件が発覚して以降、市は再発防止に向けた研修を複数回、市内の保育士を対象に実施していた。東保育園に子供を通わせる保護者は「さくら保育園の事件の後、職員は研修を受けたはずなのに繰り返されたのはおかしい。まずは子供を守ってほしい」と訴える。
 市の担当者は「不適切保育が再び起きてしまい申し訳ない。再発防止に向け、予定していた研修や取り組みを見直す必要がある」とした。市は28日まで園の保護者を対象にした臨時相談窓口を設置している。

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