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 沼津市役所で取材中、詳細を尋ねると、職員から「それはホームページに載せています」と返されることがある。近年は催しの告知だけでなく、かつては役所でしか閲覧できなかった市の事業計画や審議会の議事録など、詳細な資料が数多く公開されている。
 ただ、日常的に市のホームページを見る市民は少ないだろう。新聞やテレビ、ウェブメディアなど、何かきっかけがあって検索し、たどり着く人が大半ではないだろうか。市がSNS(交流サイト)で発信しても、大量の投稿に見逃されてしまうことも少なくない。
 6月の大雨取材で災害ごみの集積場所を聞いた際も、冒頭の答えが返ってきた。市民生活に関わる情報は「載せて終わり」にせず、さまざまなチャンネルを通じて、もう一歩踏み込んだ情報発信をしてほしい。
 (東部総局・尾藤旭)

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