⚾ヤマハ１０年ぶり８強入り 都市対抗野球
第９４回都市対抗野球大会は２１日、東京ドームで２回戦を行い、ヤマハ（浜松市）はＪＲ東日本東北（仙台市）に５－０で勝ち、１０年ぶりの８強入りを果たした。ヤマハは先発した補強選手の辻本宙夢（東邦ガス、静岡高出）が６回⅓を無失点と試合をつくり、水野匡貴（静岡高出）が好救援した。四回表２死三塁の場面で網谷圭将が２点本塁打を放ち、リードを広げた。ヤマハは２３日、準々決勝で同じ東海地区の三菱自動車岡崎（岡崎市）と対戦する。
ＪＲ東日本（東京都）は０－３の七回に下川の３ランなどで一挙４点を奪い、パナソニック（門真市）に４－３で逆転勝ち。三菱自動車岡崎（岡崎市）は本塁打攻勢でＳＵＢＡＲＵ（太田市）に９－３で快勝して２００３年以来、２０年ぶりに８強入りした。
▽２回戦
ヤマハ（浜松市） １０１２０００１０―５
ＪＲ東日本東北（仙台市） ０００００００００―０
［勝］辻本
［敗］竹本
［本］網谷１号②（竹本）
▽二塁打 網谷＝３回、矢吹＝６回▽犠打 川辺、前野、坪倉▽盗塁 舟久保▽暴投 竹本
▽試合時間 ２時間２８分
網谷２ラン含む４打点
ヤマハは投打がかみ合い、１０年ぶりの８強を勝ち取った。４安打４打点の活躍でお立ち台に立った網谷は「１日１日積み重ねてきたことが結果につながった。ただ、ここがゴールじゃない。気を引き締めてやっていく」と表情を変えなかった。
１安打に沈んだ初戦を「消極的だった」と反省した網谷が、四回２死三塁の場面で左翼スタンドに弾丸ライナーを突き刺し、貴重な追加点を生んだ。「自分が決めるという意識はない。つなげようという気持ちだった」
１４安打で５得点。室田監督が「（チャンスに）あと１、２本出ていたら」と振り返るように、決して楽な展開ではなかった。そこで踏ん張ったのが投手陣だ。初の補強選手としての先発に辻本は「違うプレッシャーがあり緊張した」と明かしたが、「ナテルさんからいけるところまでいけと言われ、一人一人全力でいった」と６回⅓を無失点。完璧な仕事ぶりだった。
さらに辻本がつくった七回１死一、二塁のピンチに救援したのは静岡高の１年先輩の水野。辻本が「お願いします」とマウンドを託すと、「任せろ」と答えた水野が後続２人をピシャリと抑えてみせた。
（運動部・結城啓子）
ほぼ完璧だった
ヤマハ・室田監督（８強入りに）「（先発の辻本は）ほぼ完璧だった。打線も３、４番がしっかりと役割を果たしてくれた。１試合でも多くやりたい」
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